私が展示予定の会場、伊参エリアの五反田学校。
1909年明治42年、当時は財政難のなか多くの地元民の寄付と勤労奉仕、地元の木材によって建てられたそうです。当時の人々の子供を思う気持ちや教育にかける情熱に熱くなります。
昭和13年に分教場に。そしてついに1969年昭和44年に廃校に。
現在は町指定重要文化財となり資料館や交流の場として今も地域の方々によって大事に保存されています。
「おい、壊さないでくれよな〜」と地元のおじいさまに言われました笑
当時使われていた机や椅子、教壇などが、今もそのまま残されています。
窓から差し込む光が美しい。
これから会期終了まで、しばしこの贅沢な空間は私のスタジオ兼展示場所となります。
窓は当然サッシではありません。
昔懐かしい、ねじ込み式の鍵です。
15年位前、東京墨田区の下町にアトリエとして借りていた築30年くらいの古い町工場も同じような窓でした。網戸が無いので木枠を作って網を張ってました。
現在は町の資料館でもあるので、古い農具や民具などが保管されています。
1つ1つの道具にその当時の人々の期待や願いが込められていたのでしょうね。
沢山の子供達が駆け抜けていく様子を想像する。
足踏み式のオルガン、今も小学校などにはあるのでしょうか。
私が小学生の頃は、教室に一台ずつあったように思います。
弾いた覚えがあります。
後日会期中に地元の方から伺った、今上天皇ご成婚記念で植樹されたという、
グランド入口横の立派な杉の大木。樹齢60歳位でしょうか…