六合の赤岩地区は、ビエンナーレの展示エリアで私も参加します。
赤岩地区は昔ながらの養蚕農家建物が沢山残っている集落です。2006年には国から群馬県初の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている情緒のあるところです。
その中でも一際オーラを放っている土壁三階建の「湯本家」。
現在の主屋は、享保三年の赤岩の大火で類焼した後、文化3年(1806年)頃に再建され、明治30(1897)年に三階が増築された土蔵造りの民家です。
江戸末期には幕府に追われた蘭学者、高野長英をかくまったそうです。湯本家は明治初期まで代々医業を営んだ家系だそうで、1階は待合室と診察室、2階は長英も滞在した和室があり3階は養蚕室。
現在の当主である湯本滋さんは50代目。東京でサラリーマン生活をされたあとUターンされた方で、コーヒーとタバコと本と温泉をこよなく愛する方です。
当時のまむし薬酒の看板が今も残っています。
階段上2階の窓から。
私が展示予定の部屋は2階の一番奥。
もともとは布団部屋だったと伺いました。
今はお茶箱や古い棚や長持が雑然と置かれ、物置になっています。
部屋に電気はきておらず。
窓からの自然光が美しい。
自然光もいかした展示を考えてみよう。
日中なのに家の内に闇を感じる。
気のせいか、それとも厚い土壁で遮断されているせいか、、
あちこちから、まっくろくろすけが出てきそう。