蒲原エリアは、全体の半数、最も作家が入っているエリアです。
ここに参加している作家は、地元作家の環のチーム「FUJINOWA」と、私の参加しているチーム、総合ディレクター山重氏がキュレーション兼ねている「FARP」です。
ここでは、同じFARPで参加されている鈴木孝幸さんの作品が展示されています。旧蒲原劇場は、約30年前まで映画館として使われていた廃墟です。
点の緊張感がすごいです!
石といえばどこにでもありそうなものなのに
鈴木さんの作品に登場している石たちは、
何か特別に見えてきます。
元映画館なのであちらこちらにその面影が。
昨年の中之条ビエンナーレでも地元の方から聞いたことがあるのですが、ビエンナーレがあると近所なのに普段立ち入ることのできない場所やすっかり忘れ去られた場所に再び入ることができたりして、中が見れて面白かったり懐かしかったりするそうです。
ビエンナーレはアート作品を楽しむだけでなく、いろいろと他の役割や楽しみ方もあるようです。
長野家で展示されてる作品は、FUJINOWAから参加されている石上和弘さんの「長野の逆さ富士」
実体は1/4ですが、古い長屋建築の玄関先に鏡によって異様に広がる宙空間の中に浮かび上がる富士山。すごい迫力です!
24ミリ広角レンズでさえこの写真が限界。収まりきりません。
この家を建てた昔の大工さんは腕が良かったのですね。
何十年もたった今でも、水平垂直の作品がきっちり収まってしまうほどの精度が保たれているのですから。