曽根山は私も展示している地区です。
平地の大里地区と比べ、山の麓のような坂もある立体的な集落。
こちらも長い歴史を感じる立派な古民家や土蔵があったりと散策が楽しい地区です。
古い土蔵の中に展示されているのは、楠本衣里佳さんの日本画作品
かつて相楽郡木津町だったころの町花は「菊」だったのだとか
古屋崇久さんの作品「自走式大型石油動力遺伝子型掘削機」
遺伝子を地球に擦り付けるというパフォーマンスをされています。
期間中は300人を越えるお客さんの遺伝子を地球に残したのだとか。
残念ながらこの日は、留守でお会い出来ず…
爽やか好青年。プロマイドも絶賛発売中!
プロジェクターによる写真作品群は林 直さんの「ユメカウツツカ」。
大変古いカメラで撮影されたという現代の木津川市内の風景。
撮影機材について林さんのコメント(木津川アート公式ブログより)
『1910年代に日本でも販売が始まったベストポケットコダックというカメラですが、これはその時代のカメラマンに人気のあったカメラです。虫眼鏡のように一枚だけレンズが付いていたので設定によってはふわっとソフトな調子に仕上がるカメラです。このカメラに使えるフィルムは既に入手が非常に困難なため、レンズの部分だけを別のカメラに移動させて撮影しています。』
林さんの作品は最近の撮影ですが、古い機材による絵なので昔のようなノスタルジーな世界に感じます。きっとそう思ってしまうのは、昔の景色や人々のイメージが、残っている古い写真の絵に取って代わってしまっているからでしょうね…。そんなことを拝見しながら思ったりしました。
過去を思い出したり想像するとき、その後に何度も見た写真のイメージのほうが記憶に強くなるように思います。
実家のアルバムに残る私の幼少のカラー写真は「さくらカラー」。
劣化なのか?色もサクラ色(薄ピンク調)写真。
世界は今も昔も同じ色世界のはずなのに、私の記憶の中の幼少は、なんだかそんな色のフィルターがかかっていたり。
原色だった記憶が写真イメージに浸食されているのかもしれません。
林さんは、写真館主で大学でも先生をされている写真のプロフェッショナルです。
私の写真撮影は直感頼りで設定もテキトー、そのせいでハズレも多かったり…。
お会いした時もう少し写真のことを教わればよかったなあ…なんて思っています。
私と同じ「人と木」で展示の ヤマモト+ワダさん達の作品「回」
FRPによる巨大な額縁の作品。この額縁の中に入って曽根山の風景とともに記念撮影ができます。その写真コンテストもあるそうです。
木津川アート2014は、総勢43組もの作家による現代アートの祭典です。
こちらのブログでは、私の手持ちにあった写真を紹介していますが、他にも素晴らしい作品が沢山ありました。
ご興味のある方、是非公式ウェブサイトブログにお立ち寄り下さい。
作品写真等が見ることのできるリンクが紹介されています。