記憶の遠くに

京の地で作品制作をしていたとき、

幼少の頃に見た絵本のおぼろげな映像が、

何度もシンクロしてきた。

だけど、どうしてもタイトルが思い出せない。

 気になったので、

福音館のウェブサイトで探してみる。

 見つけた。

1975年初版。

「はないくさ」　

小林保治ぶん /平山英三え

ああ、この絵だ。懐かしい。

幻想的な物語。

「昔、ある秋の日の京の都で〜、、、」

と説明書きに。

東南アジアで過ごしていた幼少の頃、

毎月、母国から送られてくる福音館の絵本が楽しみだった。

富士山や雪を見たことの無かった私は、

絵本から遠い祖国を想像した。

もしかしたら京の都のことは

「はないくさ」が、

記憶のどこかに仕舞われたのかもしれない。

次は

するがのくにの芸術祭　富士の山ビエンナーレ

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