美術家  小林正樹
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三年ぶりに訪れた国営昭和記念公園

花とみどり・いのちと心 展

東京都立川の昭和記念公園・花みどり文化センターで開催されている展覧会へ行ってきました。

「第一回 花とみどり、いのちと心展」

6月29日まで  9:30〜17:00
http://www.showakinenpark.go.jp/green-culture/portal/poster_ennai.pdf

 

 

 

 

センター前の広場は、一面シロツメクサ。

 

思わず四葉を探してしまいます。

季節柄、紫陽花の即売会もしています。珍しい品種もいろいろ。

小人になってキノコの下にいるみたいですね。

おとぎの国に彫刻作品が点在しています。

宙から吊っている石の作品は知人の石彫家・樋口さんによるもの。

 

大きな窓から自然光が降り注ぐ広くて贅沢な空間、作品も気持ちよく拝見できました。環境がよいと作品もより美しく見えます!

この団体の展覧会は都美術館で何回か拝見したことがありますが、こちらの会場の方が断然良く見えました。床もえんじ色のタイルではなくフローリングなので床置の作品も見やすいです。
実力派揃いベテランメンバーの団体なので毎回、楽しみにしています。

 

話は展示のことから外れますが…

 

3年3ヶ月前のこと

 

実はこの施設「花みどり文化センター」には個人的に思いがあります。

 

3年前の2011年3月11日。

 

その日、私は団体で昭和記念公園に来ていました。

午後2時46分。

今迄に経験したことの無い大地の下から突き上げられるような…

まるで下から叩かれている大太鼓の上に乗っているような…激しい震動。

これはただ事ではないぞと瞬時に分かるほどでした。

幸運にも屋外広場にいたので身の危険は感じませんでしたが、木々が嵐のように揺れ、鳥達は地面に降りていました。

JR立川駅は即封鎖。我々はその時点で帰宅難民化しました。
日が暮れて寒さも増して来た頃、途方に暮れた私たちに公園職員の方から同じ園内の「花みどりセンター」に行けば収容して頂けることを教えてもらいました。

私達がセンターに辿り着いた頃には、広い施設内は既に人々で溢れかえり、学生、サラリーマン、子供、赤ちゃん連れのお母さん…

壁ぎわは疲れて座り込んでいる人々が連なっていました。

携帯は繋がらず家と連絡も取れない状況です。

私には終末医療中の母がいたので大変心配でしたが実家のある横浜は火力発電所の火災で停電に陥っており電話機も使えずどうしようもない状況でした。

センターは暖房が効いていてトイレがあるだけでも有り難かったのですが、驚いたことに全員にペットボトルの飲料水と毛布が配られました。備蓄品でしょうか、毛布は災害用の二人でも使えるぐらい大きなサイズのもので大変な量だったと思います。更に施設職員さんによって床に簡易カーペットがひかれ寝れるようにもなり、そこで一晩を過ごしました。

しかも夜食と朝食まで配給されたのです。

そのような立場になってしまい、施しを受けたのは人生で初めての経験でした。

有り難くて感動しました。

 

 

昭和記念公園は、東京にある昭和天皇所縁の国営公園です。

「花みどりセンター」は、「昭和天皇記念館」でもあります。

すぐ隣は陸自の立川駐屯地。

 

実は日本で最も安全で保護されている最強の場所に運良くいられたのかもしれません。

 

 

 次は

木津川アート 現場調査へ

 

 

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