美術家  小林正樹
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中之条ビエンナーレ 小さな蔵の物語(6)

双葉の塔

 

蓮華座のように見立てた段々に重なるものは、

蔵に遺された菓子器やお盆達です。
下段の方は、羽釜やお櫃の蓋。
お櫃は祭事用の物だったのでしょうか、

大変大きなものでした。

 


古い和箪笥も台座として利用しました。
重厚な鉄鍛造の金具が迫力です。
これが現役のときは、どんな生活風景だったのでしょうか。

 

 

 スタジオでの制作風景

 

作品中心の塔のような部分の制作は、

現地では無理なのでスタジオで作業します。

 

町工場にあるような金属用のろくろ(旋盤)で、
無垢の真鍮丸棒から切削加工にて制作しています。


日本の金属加工、町工場の職人さんは、このような機械を使って

図面の指示に従って、1ミリの100分の3以内の精度で、

製品を作ったりしてしまうのです。

職人さんって凄いのです。

 

私はというと…
直感を頼りに一発勝負、図面無しで作ったりするので、
その日の気分で形が変わったり…
工作機械を画材のような感覚で使います。

同じものは二度と作れないです(笑)

 

 

 

 

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