蓮華座のように見立てた段々に重なるものは、
蔵に遺された菓子器やお盆達です。
下段の方は、羽釜やお櫃の蓋。
お櫃は祭事用の物だったのでしょうか、
大変大きなものでした。
古い和箪笥も台座として利用しました。
重厚な鉄鍛造の金具が迫力です。
これが現役のときは、どんな生活風景だったのでしょうか。
スタジオでの制作風景
作品中心の塔のような部分の制作は、
現地では無理なのでスタジオで作業します。
町工場にあるような金属用のろくろ(旋盤)で、
無垢の真鍮丸棒から切削加工にて制作しています。
日本の金属加工、町工場の職人さんは、このような機械を使って
図面の指示に従って、1ミリの100分の3以内の精度で、
製品を作ったりしてしまうのです。
職人さんって凄いのです。
私はというと…
直感を頼りに一発勝負、図面無しで作ったりするので、
その日の気分で形が変わったり…
工作機械を画材のような感覚で使います。
同じものは二度と作れないです(笑)