父のこと
昨年、母が逝ってしまって以来一人暮らしをしている父。
昭和一桁最後の生まれ。
戦争中の食料難を小学生で経験し、高度経済成長を支えた世代である。
敗戦を経験し理不尽を飲み込んできた昭和の男は寡黙だ。
私が子供の頃、家で仕事の話や愚痴を聞いたことは記憶にない。
新橋ガード下の赤提灯で独り晴らしていたのかもしれない。
最近になってポツリポツリと、思い出すように、
いろいろな話をしてくれるようになった。
かつて造船会社のエンジニアだった父には、
私の金属造形のことは、遠くもないようである。
ありがたいことに今回の展示も楽しみにしていてくれた。
旧太子駅 こちらでは海津研さんの作品が展示されています。
かつての群馬鉄山、日本鋼管の鉄鉱石を運ぶための専用線
日影エリア[大きい蔵] 三宅さんの作品
天井から降り注ぐ無数の糸は圧巻です。
赤岩エリア[お蚕さんの里] 皆川俊平さんの作品。
養蚕をテーマにしている作品は多々ありますが、カイコガ側からの視点は考えたことも無かったので面白かったです。
赤岩エリア、湯本家住宅の馬場恵さんの作品に関心する父
湯本家住宅三階 ケイティー・アームスさんの作品
赤岩エリア[かいこの家]大石麻央さんの作品
沢渡エリア[丸伊製材]石坂孝雄さんの作品
沢渡エリア[丸伊製材]小板橋慶子さんの作品
沢渡エリア[丸伊製材]三木サチコさんの作品
「おい、君はだれだい?」
「上にもいた!」
やませ 外丸治さんの作品。
下見会でここの元の状況を知っているので、
作品化するための労力は、大変なものがあったと思います。
素敵な作品です!
母屋にもかなり豪華な神棚がありましたが、古い大きなお屋敷にはいろんな神様が住んでいるようです。
岩本上古民家 飯沢康輔さんの作品
飯沢さんの作品鑑賞は会期中これで三回目ですが、訪れる時間や天候でも変化しています。
廃校となったいた旧町立第四中学校です。群馬県人口200万人記念映画「眠る男」の撮影拠点として使用され古びた木造校舎は「伊参スタジオ」と名を変え撮影スタジオ・ロケ隊の合宿所としてよみがえった場所です。
この場所も中之条ビエンナーレの拠点のひとつです。
映画関係の機材や資料、セット等の常設展も見ることができます。
「成仏の間」李準美さんの作品。
蓮の花びらで埋め尽くされた部屋。
鈴木のぞみさんの大掛かりなインスタレーション作品。
スケールがデカくてカッコいいです!
ここまで広い会場(体育館)で展示できる機会はそうそう無いですから中之条ビエンナーレならではの作品だと思います。
厳かな雰囲気の作品は、丸山勇樹さんによるもの
鈴木泰人さんの光によって色彩が溢れる作品。
色彩って素晴らしい!
JAあがつま倉庫 三浦かおりさんの作品
旧廣盛酒造 松枝美奈子さんの作品
札はお客さんがつける参加型の作品です。
会期後半なのでもう沢山の思いが作品と一体に…
旧廣盛酒造 藤原京子さんの作品「ビフレスト-橋-」
此岸と彼岸を渡す橋なのかしら…?
古川葉子さんの小さな木彫作品に見入る
中之条伊勢町エリア、SATORIの二階にて
2013.10.5
此方に載せた作品写真はほんの一部です。
他にも沢山の素晴らしい作家さんの作品が展示されています。
中之条ビエンナーレ
10月14日まで開催されています。
是非お越しになって下さい!