日影エリアは旧六合村側の地区の一つで、私を含め四人の作家が展示をしています。
時間や交通の便の都合で暮坂峠越えを諦め、六合地区まで辿り着かないお客さんも多いようですが、是非予定の中に六合地区も入れてほしいと思います。
六合のメインストリート、深い渓谷沿いの国道292号線からの眺めも町側とはまた趣の異なる山里を楽しむことができます。
六合のメインストリート292号線
写真右側の大きな桜の木の下が、日影エリアの受付です。
ここだけが屋外の受付です。
その奥の赤い屋根が旧日影幼稚園、現在は我々作家が滞在できるレジデンスになっています。
大野公士さんの作品(ガソリンスタンド跡)
大野さんは、同じ世代でしてレジデンスでご一緒する度に呑みながら深夜まで語り続ける情熱的な方です。彼のひた向きな姿に、忘れかけてた学生時代の熱い気持ちを思い起こさせてもらったりしています。
作品の裏手には、大きな栗の木が。
今年は栗が豊作のようです。
三宅光春さん (大きな蔵)
この大きな蔵は、かつてはお米の配給所として使われていたそうです。
地域の方々には「富屋さんの蔵」と呼ばれてます。
三宅さんのインスタレーション作品
三宅さんは私より少し上の世代ですが、私の世代でさえも表現者が減っている状況のなかで、高いモチベーションで活動を続けられている姿に勇気を頂ける先輩作家であります。
昼夜関係なく休憩も睡眠もほとんど取らず、ひたすら制作を続ける姿には本当に凄いものを感じます。
吉田樹人さん (ガラスハウス)
子供心をくすぐる遊具の形をし、しかも自動で回転していますが、非常に軽くて脆い発泡ウレタンでできているそうなのでガラスハウスの中に入って実際に乗ることはできません。
(写真に写っているのは大野さん親子)
今回、ビエンナーレのナイトツアーが実現するかは分かりませんが、ライティングもされているので、漆黒のなかに浮かび上がる様もカッコイイです!
六合の夜は、ホントに漆黒という言葉が似合うくらいの闇になります。
懐中電灯ないとマジで歩けなかったり(笑)目も都会仕様ってのがあるんですかね…(以前アフリカ行った時、真っ暗闇のなか沢山の人が歩いていてビックリしたことがあります)
吉田さんは、八月に個展を都内でされていたこともあり締め切り近い八月後半にレジデンスにやって来て、ガーっと作業してゴーっと芋焼酎を呑み、二日酔いにも負けず、アッハッハッハッとデカい声で笑い、開期にこぎ着けたタフで素敵な九州男児です。
どんなギャグを言ってもデカい声で笑ってくれるので勇気がもらえます。
こんな個性豊かな作家さん達と出会えるのも、中之条ビエンナーレに参加することの大きな魅力の一つであります。