暮坂といえば芸術村があり、大学で同級だった陶芸家の友人がそこに住んでいた縁で、十数年前に仲間とバイクで訪れたことがあります。
そのときは、「おいおい、どこまで行けば着くんだよ…キャンプ場より奥地じゃないか…」なんて思ったりしつつ通った場所が、今回の中之条ビエンナーレの展示場所になっている「十二みます」だったのです。
齊藤寛之氏の作品
「それでも僕らは呼吸し続ける」
地底に沈んでゆく母体のような大きな船。
まるで、いまだ原発事故の収束の兆しが全く見えぬこの国のようです。
ここ、福島から遠く離れた群馬の山間部においても
高い放射線量が危惧されているそうです。
そのなかに新しい小さな希望の船。
それは浸水することがなく浮上するかのようです。
これから開く百合の蕾にも見えます。
沈み逝く船の舳先
赤い鳥居の奥から作品を見守るご神木「十二みます様」
先月入籍されたばかりの齊藤君、おめでとうございます!