美術家  小林正樹
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中之条 2回目の滞在(1)

前回の現場調査から間があきましたが、再びやってきました。中之条!

 

今日は参議院選挙日です。
わたくしは昨日地元で反原発の党に期日前投票済ませてきました!
レジデンスの鍵を受け取りに六合支所へ。

こちらは中之条町と合併する三年前まで六合村役場だったところです。

前回開催から六合地区もビエンナーレに参加することになったそうです。
ここから、中之条町中心部やビエンナーレ事務局までは車で50分位かかります…

横浜から中之条町まで車で三時間位ですが、こちら六合までとなると四時間です。

 

 前回訪町した四月とは季節も景色もすっかり変わり、緑が飲み込まれそうなくらいに深く。

 

まずは展示場所である蔵の中を掃除です。
蔵に仮設の電気がきたので作業が始められるようになりました。
二階は小さい窓が一つだけなので、ありがたいです。

 

蔵の中を掃除しつつ、そこに遺されたモノを探っていく作業をしてます。

 

今回の展示は、いつもの自分のスタジオで制作したものを会場に搬入して展示、というスタイルをとらずに現地との関わりのなかでの表現を模索してみようと思っているのです。

 

なんとかなるだろう!と、なんとも無防備、ノープランでやって来たものの、さて、どうしたものか…と呆然と立ちすくんでいる状態です。。

 

 絶えてしまった、かつてのこの蔵主は商売をされていた大きな名家だったそうです。
既にかなりの物が散逸し処分された後ですが、いまだ沢山の漆器や磁器が出てきます。

 

 昔は食器といえば、漆器か焼き物しかないのだから当然かもしれませんが、町から離れたこの里山の家でさえ大宴会ができるほどの漆器を持っていたのですから、当時の漆器の需要は相当なものだったのだろうと思います。工芸職人も需要があったのですね。
漆器のお椀の木地は底が大変厚く、裏側にはこの家の屋号が入っているオーダーメードです。

 

 

「無関心層が問題」「投票箱の重さ」…

 

先日の参議院選挙、

これだけ原発やTPPが大きな問題であるのにもかかわらず、驚きの低投票率と結果でしたが…

この新聞、

実は昨今のものではありません。
1967年1月4日付 毎日新聞。

 

今も昔も日本人はあまり変わらないようです。

 

昭和十年代のものでしょうか。

昭和一桁生まれの父が、昔はどこの家にもこのようなものがあったと言ってました。

 

どこの家からも大事な大事な息子たちが出兵していった悲しい時代のものです。